「接着剤で付けるだけでいいんです」
先日、床の表面が少しめくれてしまったという補修のご相談がありました。
お話を聞くと、
「表面がちょっとめくれただけなので、接着剤で付けてもらえればいいんです」
とのことでした。
確かに、見た目だけなら小さな傷です。
接着剤を入れて、めくれた部分を戻せば終わり。
そう思われるのも無理はありません。
しかし今回は、施工をお断りしました。
小さな傷=簡単な補修とは限りません
床材の表面がめくれている場合、その状態によって補修方法は変わります。
例えば、
- めくれた部分が変形していないか
- 表面材が伸びたり縮んだりしていないか
- 下地まで傷んでいないか
- 接着したときに段差が残らないか
- 接着剤が表面にはみ出さないか
などを確認する必要があります。
一度めくれた表面材は、単純に接着剤を入れて押さえれば元通りになるとは限りません。
無理に接着すると、かえって補修跡が目立ってしまうこともあります。
「接着するだけ」なら安くできる?
今回のお客様が希望されていたのは、本格的な補修ではなく「接着剤で付けるだけ」という作業でした。
作業だけを考えれば、それほど時間はかからないかもしれません。
しかし私たちが補修工事として伺う以上、
「言われた通り接着剤を付けたので終わりです」
という仕事にはしたくありません。
施工後に、
「思っていたより目立つ」
「すぐにまためくれてしまった」
となれば、お客様にとっても良い結果ではありません。
そのため今回は、希望された方法では仕上がりに責任を持つことが難しいと判断し、施工をお断りしました。
補修は「傷の大きさ」だけでは判断できません
大きな穴や深い傷だけが難しい補修というわけではありません。
ほんの数センチの小さな傷でも、床材の種類や傷み方によって施工方法は変わります。
反対に、一見すると大きく見える傷でも、補修でかなり目立たなくできるケースもあります。
大切なのは、
「傷が小さいから簡単」ではなく、「その傷にどんな補修方法が適しているか」
を判断することです。
「交換するほどではないけれど気になる」そんな傷もご相談ください
株式会社ACEでは、フローリングや建具など住宅のさまざまな傷を補修しています。
小さな傷だから相談しにくい、交換するほどではないけれど毎日見るたびに気になる。
そんな傷も、まずはお気軽にご相談ください。
写真を確認したうえで、補修できる状態なのか、どのような方法が適しているのかを検討します。
そして今回のように、施工しても良い結果にならないと判断した場合には、無理に工事をおすすめしないこともあります。
直すことだけではなく、直したあとに「頼んでよかった」と思っていただけること。
それも補修業者の大切な仕事だと考えています。





